ベトメディンについて
主成分はピモベダン。拡張型心筋症や憎帽弁不全症、うっ血性心不全の治療に適応しています。心臓の収縮力増強と血管拡張の二つの作用を持つ強心性血管拡張薬です。
セントバーナード、ボクサー、ドーベルマンなどの大型の品種に多く発症する拡張性心筋症の治療に用いられます。
いったん発症した拡張型心筋症を完治させる事は不可能であるため、低下している心筋の収縮力増強による心拍出量の増加や、血管の拡張による血液循環の調整によって心機能を改善し、病状の進行を遅らせることを目的に治療が行われます。
ベトメディンの使用方法・飲ませ方
体重1kgに対してベトメディンを1日0.2〜0.6mg経口投与します。推進投与量は体重1kgにつき0.5mgです。
投与は午前と午後の2回(0.25mg)に分けて投与します。午前の投与から約12時間後に2回目の投与を行ってください。またエサの1時間前に投与する様にしてください。
ベトメディンの使用上の注意点
正確な使用量、使用期間は獣医師の指示に従ってください。協調性運動障害を含む神経系に問題が起こったり、発作が起こることもあります。副作用で吐き気・下痢・食欲不振が出る場合がありますので注意してください。
ベトメディンの併用禁忌薬
拡張型心筋症の治療薬であり、肥大型心筋症に対しては禁忌です。心拍出量の増加の見られる状況では機能的あるいは解剖学的な理由で(大動脈弁狭窄症など)使用できません。使用の際は、獣医師の指示に従って使用してください。