メトロジールについて
メトロジールは、バクテリア感染の治療と予防、寄生虫感染の治療などに用いられる抗生剤です。主に、ジアルジア症※に処方されます。
(※ジアルジア症とは、「主ジアルジア」と呼ばれる原虫が小腸に寄生することで起こる、寄生虫感染症です。主な症状は下痢や腹痛ですが、他にも食欲不振や腹部の膨満感が起こることも。子犬に感染した場合は、下痢や発育不良だけでなく、体重の減少などが表れます)
メトロジール は、人間用の薬品として発売されている商品ですが、犬用など、動物の薬品としても幅広くでまわっています。アメリカでは、ペットのコクシジウムの治療にも使われている、マルチな薬剤です。食品医薬品局による認可はありませんが、獣医師により処方された場合は、合法的に使用することができます。
フラジール(日本名 アスゾール )200mgのジェネリック商品※なので、手頃な価格で購入することができます。メトロジールを使用する上で大切なことは、症状がよくなったとしても薬を決められた期間しっかりと使い切ること。それによって再発防止が行えます。
(※ジェネリックとは、ブランドの医薬品と同じ成分で作られた類似商品のこと。 特許期間が過ぎ、他の製薬会社がより安価な値段で、品質や安全性を落とすことなく製造したものです)
メトロジールを投与されたワンちゃんが大きな副作用を起こした事例は報告されていませんが、人の場合、長期間服用すると食欲不振や胃部不快感、吐き気、腹痛などが起こる場合があります。同じ哺乳類である犬に投与する場合でも、多量摂取や長期間継続するときには、気をつけなければなりません。
メトロジールの効果・効能・有効成分
メトロジール は、合成抗生物質です。「抗原虫剤」として、バクテリア感染の治療や予防、寄生虫感染の治療に用いられます。犬に対しては、主にジアルジア症などの寄生虫の駆除を目的に処方されます。
メトロジール の有効成分であるメトロニダゾールが、細菌および原虫のDNA合成を阻害。犬の体内に寄生する原虫をしっかりと駆除してくれるため、寄生虫感染症にかかってしまったワンちゃんの健康を守ります。
メトロジールの有効成分は、メトロニダゾールです。
メトロニダゾールについて
メトロニダゾールは、通常で知られる抗生物質の作用とは異なり、原虫や嫌気性菌によく効果を発揮するところが特徴です。
ジアルジア症の他にも、赤痢アメーバーや、毛包虫のニキビダニなどの原虫にも効果があり、人間では、トリコモナス症や嫌気性菌感染症など、幅広い感染症の抗生物質として使われています。
メトロジールの安全性について
メトロジールはフラジール(日本名 アスゾール)のジェネリック医薬品です。
メトロジールの主成分はメトロニダゾールです。
このメトロニダゾールは様々な治療に用いられており、開発当初はトリコモナス感染症の治療薬として用いられ、その後嫌気性菌(バクテリア)感染症やピロリ菌の二次除菌などに用いられています。
人間用の薬として出されているメトロジールですが、犬の治療においては腸管などにランブル鞭毛虫が寄生することで起こるジアルジア症の治療に用いられています。
またアメリカでは腸管にコクシジウム原虫が寄生することで発症する犬コクシジウム症の治療にも使われています。
人間のさまざまな治療に用いられているメトロニダゾールの安全性は確かで、当然犬への安全性も確かなものです。
またフラジールのジェネリック医薬品であるメトロジールも、発売されている各国での安全性確認の上で承認されていますので安価ですが安全性は担保されています
メトロジールは1錠200mgの錠剤で、犬に用いる場合は体重1?あたり25mgを投与します。
メトロジールの使用方法・飲ませ方
ワンちゃんの体重1kgに対して25?を、1日に2回、7日間継続して投与してください。
※使用期間は、症状の改善の様子や副作用があるかないかによって変わってきます。
※特に獣医師の指示がない限り、処方されたものはすべて使用しきってください(たとえ症状が改善されたように見えても、再発防止のために使用しきることが重要です)。
メトロジールの副作用
メトロジールの有効成分であるメトロニダゾールは、短期で使用したケースでは、大きな副作用は報告されていません。しかし、多量摂取や長期間継続して服用するときには注意が必要です。
人の場合、主な副作用としては、食欲不振や胃部不快感、吐き気、腹痛などがあります。重くなると、大腸炎などの激しい腹痛や頭痛、下痢、血液便、下血、発熱を起こすことも。
犬も人と同じ哺乳類ですので、メトロジールを多量摂取したり長期間服用したりする場合は、愛犬の様子をしっかり見守る必要があります。
メトロジールの使用上の注意点
- 使用するときには獣医師に相談し、指示された用法・用量を守りましょう。
- 使用期間は、副作用や治癒の程度によって異なりますので、獣医師の指示に従うことが大切です。
- 妊娠中、授乳中の犬に使用するときは、必ず獣医師の判断を仰いでください。
- 小児の手の届かないところに保管しましょう。
- 過敏反応が現れた場合には、すぐに使用を中止すること。
メトロジールの併用禁忌薬
次の場合は、メトロジールの使用を控えてください。
- 肝臓に病気がある犬。
- メトロニダゾールの成分に対して過敏症、またはアレルギーがある犬。
メトロジールの口コミ感想をまとめています。
メトロジールを使用したことがある飼い主さんの「良かった口コミ」「悪かった口コミ」をそれぞれチェックして購入前の参考にして下さい。
ホームセンターで売れ残っていた我が子は家に来た当初から軟便気味。おう吐までするようになり病院に連れて行きジアルジア症と診断されました。獣医から指示された期間メトロジールを服用しとても元気になりました。
大腸炎で3日前から下痢をしている愛犬にフラジールが1週間分処方されました。飲み切ってもまだ下痢が続くのでジェネリック商品のメトロジールをもう1週間服用させました。やっとフードをばくばく食べられるぐらい回復しました。
夏バテだと思っていたら寄生虫のせいだったようです。我が家は計3頭の犬がいて1頭が発症すると対策しても他の犬に感染する可能性が高いので、今回フラジールと同じ効果のある薬が安価に手に入りとても助かりました。
食欲さえあれば薬を餌に混ぜれば嫌がらずに食べてくれていたので、状態が1番酷い時は薬を飲ませるのにも苦労しました。3日目ぐらいからは症状が落ち着いたのかフードと一緒に薬もちゃんと食べてくれるようになりましたよ。
症状が落ち着いたとしても獣医に言われた期間ちゃんと飲み切らせないと再発するリスクがあるからね。基本的には7日が目安なんだって。うちのも2,3日で良くなったけどきっちり1週間飲ませて今めっちゃ元気だよ。
個人輸入代行で薬を購入するとパッケージや説明書が日本向けにはなっていないので、初めて見た時はとても驚きました。私は獣医に相談しましたが、ネットで検索するとけっこう詳しく載っているみたいですよ。
7日間の服用となるケースがほとんどですが、獣医の判断によってはそれ以上になる場合もあるようです。