犬の偽妊娠

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犬の偽妊娠とは病気ではなくホルモンバランスによる生理的なものです。
妊娠していないのに、妊娠しているかのような行動を取るようになります。

出産経験のある犬に起こりやすいと言われていますが、偽妊娠により心身ともに体力を消耗し抵抗力を弱めてしまうと卵巣や子宮、乳腺にかかわる病気を発症する確率が高くなるので注意が必要です。

【症状】妊娠時と同じ変化が

偽妊娠になると実際に妊娠した時と同じような行動を取るようになったり体にも変化が起きます。

発情期が終わってから、悪阻のため食欲がなくなることもあれば反対に食欲が旺盛になることもあります。
また、お腹が膨らんで来たりお乳が大きくなるなど体にも変化が見られます。
乳腺が腫れてミルクが出てくることもあります。

部屋の隅や押し入れ、テーブルの下など人の目が届かない所で新聞紙やタオルを使って巣作りをはじめます。
ぬいぐるみなどを赤ちゃんだと錯覚し、そばから離れなくなり母乳をやる仕草をみせることもあります。
赤ちゃんだと錯覚しているものを取り上げようとすると、激しく抵抗し攻撃してくることもあります。
落ち着きを失い、噛みついたり威嚇することも見られます。
犬はお気に入りの物を取り上げた時に抵抗することがありますが、偽妊娠の場合、抵抗の仕方が普段とは明らかに違います。

【原因】ホルモンの影響

犬は4~8か月くらいの間隔で生理が起きます。
生理の出血がとまってから排卵が起き、発情期が始まります。
発情期が終わってから60日前後の発情後期がありますが、その期間に妊娠を助ける働きをする黄体ホルモンが分泌され続けると、体が赤ちゃんを持っているような状態になってしまいます。

そのようなホルモンバランスの影響が体に出ると偽妊娠を引き起こします。

【治療】そっと見守る

治療を行わなくても治まることがほとんどです。
偽妊娠はホルモンが出ている限り症状が続きますが、時間がたてばいつも通りに戻ることが多いからです。

それまでの間は、無理やり物を取り上げたり、テリトリーに入るような刺激するようなことは避けます。
そっとしておき、遠くから声をかけるようにしましょう。

しかし、いつまでたっても母乳の分泌が止まらなかったり、偽妊娠の状態が続く場合は病院で診察を受けます。

【予防】避妊手術が効果的

原因となる黄体ホルモンが分泌されないために、過敏な時期を過ぎてから避妊手術を行うことが最も有効で確実です。

母乳を気にしてなめてしまうと乳腺炎を起こす危険があるので、母乳が分泌されている時にはお腹に服を着せて舐めないようにしてあげることも大切です。

避妊手術は一時的に体に負担をかけたり、金銭的な問題といったデメリットもありますが、長い目で見るとメリットの方が多いと言えます。
偽妊娠を繰り返すと子宮蓄膿症や乳腺腫瘍などの病気を引き起こしてしまうこともあるので、そのような病気を予防するという点でも避妊手術は有効的です。

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