イトラコナゾール (PC02754)
イトラコナゾールについて
イトラコナゾールは、服用タイプの真菌症※の薬です。アゾール系抗真菌薬で、一般的な他の抗真菌薬と比べると、幅広い感染症に効果を発揮します。犬だけではなく人の真菌治療にも頻繁に用いられ、水虫やカンジタ症の治療薬として有名です。
(※真菌症とは、真菌が体内に繁殖してさまざまな症状を起こす感染症のこと。真菌が繁殖しやすい環境下や免疫力が低下しているときに発症します。感染の原因である真菌を殺したり増殖を食止めたりすることで、真菌感染症は改善します)
イトラコナゾールは、愛犬の体重に合わせて1回の摂取量を計算します(※「イトラコナゾールの使用方法・飲ませ方」参照)。1度服用するだけではなく、数週間使い続けましょう。そうすることによって薬の成分が犬の体の中に長く留まり、効果が持続します。
イトラコナゾールは、併用禁忌薬が比較的多い薬剤です。他の薬を併用しているワンちゃんは、その成分が禁忌ではないかを必ず確認する必要がありますので、気をつけましょう。
イトラコナゾールの効果・効能・有効成分
イトラコナゾールは抗真菌薬で、細胞膜の生合成を阻害することにより真菌を殺菌します。主に以下のような症状に効果を発揮します。
- 皮膚糸状菌
- マラセチアなどの真菌による感染症
- 呼吸器真菌症
- 消化器真菌症
その他、さまざまな種類の真菌感染症への治療に使用されている薬です。また、イトラコナゾールは酵母菌にも効果があるため、ブラストミセス症やクリプトコッカス症にも有効です。
イトラコナゾールは、別名イトリゾールとも呼ばれ、真菌(=カビ)の繁殖を防いで殺菌する働きがあります。服用して、身体の中から真菌を殺菌していきます。この薬は比較的副作用が少ないため、人間の水虫治療など、多くの分野で活用されている薬です。
真菌の細胞で人と違うところは、エルゴステロールを主成分とする植物性細胞膜を持っている点ですが、イトラコナゾールは、そのエルゴステロールの生合成を阻害し、真菌の発育を抑制または阻止します。
イトラコナゾールの安全性について
製品名としてのイトラコナゾールはイトリゾールのジェネリック医薬品です。
このジェネリック医薬品であるイトラコナゾールは、日本国内でもいくつかの製薬会社から発売されるメジャーなお薬です。
基本的に安全性が高く扱いやすいために、ジェネリック医薬品であるイトラコナゾールも広く使われています。
この薬の主成分はイトラコナゾールで真菌の治療に用いられます。
真菌とはカビのことで、カンジダ症や白癬(水虫やタムシ)の治療の際に経口投与されます。
その他にも呼吸器系真菌症や消化器系真菌症など、さまざまな種類の真菌感染症の治療に使われています。
犬の場合はマラセチアなどの真菌による感染症や、皮膚糸状菌など皮膚真菌症の治療に用いられています。
あらゆる真菌による感染症治療に用いられる強力な抗真菌作用が特徴ですが、安全性は高いお薬です。
ただし併用禁忌薬と言って、飲み合わせると薬の作用に悪い影響を与える薬があります。
使用する際には獣医師に飲み合わせに関してお尋ねください。
イトラコナゾールの使用方法・飲ませ方
1.体重約0.45kgあたりにつき2.5mgを元に、1回の投与量を計算します。
例)体重5kgの犬の場合…
5kg÷0.45kg=11.1
11.1×2.5mg=27.75mg
1回のイトラコナゾールの投与量は、27.5?
2.犬の体重に合わせた投与量(この場合、27.5?)のイトラコナゾールを、12時間から24時間置き、つまり1日1〜2回与えます。
3.これを数週間続けます。
※これは、あくまでも目安の数値です。犬の症状によって投与量は変わってきますので、獣医師の指示に従ってください。
※どのくらいの期間投与を続けるかも、獣医師の判断を仰ぎましょう。
イトラコナゾールの副作用
イトラコナゾールは人間も服用する薬ですが、人によっては以下のような副作用が起こる可能性があります。
- 胃の不快感や吐き気、食欲不振
- 嘔吐
- 腹痛、下痢
- 肝機能障害など
同じ哺乳類である犬も、服用する用量や状態によっては注意が必要です。
※イトリゾールは特に肝臓に負担がかかる薬ですので、肝臓疾患を抱えているワンちゃんは、使用前に必ず獣医師に相談してください
イトラコナゾールの使用上の注意点
- 用法・用量は獣医師の指示に従ってください。
- 数週間投与を続けることで症状は回復していきますが、改善がみられても投与を自己判断で中止せず、獣医師の指示に従いましょう。
- 他のお薬を使用している場合は、必ずかかりつけの獣医師に申し出てください。
- 子犬、妊娠中、授乳中の雌犬、シニア犬、肝臓疾患など、病気を持った犬は、使用を控え、どうしても薬が必要なときは、かかりつけの獣医師に相談してください。
イトラコナゾールの併用禁忌薬
下記のように、イトリゾールには併用禁忌薬品がいくつかあります。
他の薬を併用しているワンちゃんは、必ず獣医師にその旨を申告してください。
- オーラップ(ピモジド)、ベプリコール(ベプリジル)、キニジン
- ハルシオン(トリアゾラム)
- リポバス(シンバスタチン)
- カルブロック(アゼルニジピン)、レザルタス(アゼルニジピン)、バイミカード(ニソルジピン)
- クリアミン(エルゴタミン)、ジヒデルゴット(ジヒドロエルゴタミン)
- レビトラ(バルデナフィル)
- セララ(エプレレノン)
- ロナセン(ブロナンセリン)
- レバチオ(シルデナフィル)
- アドシルカ(タダラフィル)
- ラジレス(アリスキレン)
- プラザキサ(ダビガトラン)
- イグザレルト(リバーロキサバン)
イトラコナゾールの口コミ感想をまとめています。
イトラコナゾールを使用したことがある飼い主さんの「良かった口コミ」「悪かった口コミ」をそれぞれチェックして購入前の参考にして下さい。
愛犬が耳をしきりに気にするのでもしやと思い病院に連れて行くとやはりマラセチアが悪さをしていたようです。耳をシャンプーして清潔な状態をキープしつつイトラコナゾールを服用して2週間後には、耳からしていたにおいもしなくなりました。
犬がアトピーで動物専門の皮膚科に通っています。毎週の診察代+薬代(2種類)で約1万円かかっていたので、薬代だけでも何とかならないかと思いネットでの購入に踏み切りました。経済的な負担がとても楽になりました。
うちの子の親指が酷く腫れ膿を検査した所カンジタ菌が検出されました。イトラコナゾールを服用して1か月ですが腫れはだいぶ引いてきて回復に向かっています。状況が悪化すれば切断しないといけなかったので良かったです。
イトラコナゾールはネットで購入したとしてもちょっと高いお薬ですよね。ですが目ヤニと皮膚のべたつきが酷く、別の薬では悪化するばかりだった我が子をここまで良くしてくれたのでそれに見合う価値があると思います。
服用させた後に下痢をされてかなり焦りました。急いで病院に連れて行きましたが本人はけろっとしていて特に何もなく。2回目以降は体調の変化が全く無かったので一過性のものだったのかな?と今は思います。
マラセチアの治療にイトラコナゾールとマラセブシャンプーを処方されてあまりの高さにびっくりしました。その代わり効果てきめんで現在治療開始から20日ですが赤み・痒みが取れて今はほぼ完治の状態です。