アトピカについて
飼い犬が慢性的な皮膚炎に悩まされているときは、自己免疫性疾患によるアトピーなどが原因の場合があります。
そのようなときはアトピカを用いれば症状が緩和します。ただし、自己判断での使用は症状を悪化させたり副作用が引き起こしたりする可能性もあるため、必ず医師の診察を受けてから使用してください。
アトピカとは
生き物の身体には、細菌やウィルスから身を守るための力が備わっていますが、まれに自分の細胞を傷つけてしまうことがあります。
そのような現象を自己免疫性疾患といい、この商品は犬の自己免疫性疾患の治療に用いられる薬です。
カプセル形状で犬の大きさによって与える量が異なる
この薬はカプセルタイプで、1粒あたりの有効成分含有量によって、10mg、25mg、50mg、100mgの4種類に分けられています。
体重によって投与量が異なるため、購入前に体重を測定しておきましょう。
個人輸入を利用すれば安く買える
この薬は病院で処方してもらえますが、個人輸入代行業者を利用すれば、安く購入することができます。
ただし、犬の健康状態によっては、投与できなかったり、気を付けるべきポイントがあったりするので、投薬前の診察は必ず受けてください。
アトピカの効果・効能・有効成分
自己免疫性疾患にはさまざまな病気が含まれていますが、代表的な病気としてアトピーや乾癬などの皮膚病が挙げられます。
主な症状に、ひどいかゆみや乾燥、発疹、フケなどがありますが、アトピカを正しく投与することでこれらの症状を緩和させることができます。
ただし、皮膚病の原因は自己免疫性疾患だけではなく、さまざまな要因が考えられます。アトピカはあくまでも免疫抑制剤であるため、ほかの原因による皮膚病が治ることはありませんので注意しましょう。
この商品には、「シクロスポリン」という免疫抑制剤が主な有効成分として用いられています。
もともとは人間のアトピー治療に使用されていましたが、その後犬用としても処方されるようになりました。
アトピカの安全性について
アトピカは犬のアトピー性皮膚炎の治療薬として処方される薬です。
アトピカはシクロスポリンという物質で、人間の免疫抑制作用やアトピー性皮膚炎の治療にも用いられる薬です(ネオーラルやサンディミュン)
アトピー性皮膚炎といえば、一般的に人間に対しても処方されるのがステロイドです。
ステロイドは即効性があり服用後短時間で効果が表れます。
ただし副作用も多く、血糖値の上昇、肝臓への負担、尿の増加、水分を多量の摂取する、クッシング症候群にかかりやすい、胃腸に潰瘍ができやすいなどです。
これに対しアトピカは免疫を抑える薬で、ステロイドのようにアトピー性皮膚炎に対して即効性がありません。
効果が出るには1か月ほどかかるのですが、副作用として認められているのが嘔吐と肝臓への負担ですが、規定量であれば安全であることが認められているので安心して投与できます。
アトピー性皮膚炎は長期にわたる治療が必要となりますから、アトピカのように副作用が少なくゆっくり効いていくほうが向いていると言えます。
また薬を中断した後の再発率は、ステロイドよりアトピカの方が低いという結果も出ています。
アトピカの使用方法・飲ませ方
この薬は空腹時に効果が出るため、エサを食べてから2時間以上経ってから投与し、その後も2時間以上を空けてからエサを食べさせるようにしてください。
量は体重に合わせ、1日1回、4週間連続で投与します。
体重別の投与量
- 2〜3kg未満 10mgカプセルを1つ
- 3〜4kg未満 10mgカプセルを2つ
- 4〜8kg未満 25mgカプセルを1つ
- 8〜15kg未満 50mgカプセルを1つ
- 15〜29kg未満 100mgカプセルを1つ
- 29〜36kg未満 50mgカプセルと100mgカプセルを1つずつ
- 36〜55kg未満 100mgカプセルを2つ
4週間経っても症状に改善が見られない場合は、1日置き、または週2回など状態に合わせて頻度を減らしながら与えてください。
ただし、8週間以上の使用は健康を害する恐れがあるので控えましょう。
アトピー性皮膚炎などの免疫による病気は、アトピカを投与することで症状を緩和させることができます。
ただし、投与量や期間をしっかり厳守しなければ、思わぬ副作用がでることがありますので、注意しなければなりません。
アトピカの副作用
この薬は、下痢や嘔吐、食欲不振などの胃腸障害や、毛並みが悪くなったりイボができたりといった副作用が報告されています。
そのような症状が出た場合は、すぐに使用を中止して獣医師に相談してください。
また、抵抗力が低下することによって、感染症にかかってしまう可能性があります。
同じ下痢、嘔吐などの症状であっても、副作用ではなく別の病気にかかっている可能性もあるので、状況に合わせて適切に対応してあげなければなりません。
アトピカの注意点
皮膚炎などの症状が出たからと言って、必ずしも自己免疫性疾患であるとは言えません。
この薬を投与する前に必ず獣医師の診察を受け、独自の判断で使用することのないようにしましょう。
犬の状態によっては、投薬できない場合もありますので、下記が飼い犬に当てはまらないかチェックしてみてください。
アトピカを使用できない犬
- 生後6ヶ月未満
- 体重2kg未満
- 妊娠中あるいは授乳中
- 糖尿病と診断されている
自己免疫性疾患以外には健康状態が良好な犬であっても、免疫を抑制させる働きを持つこの薬によって、細菌やウィルスなどに抵抗する力が低下してしまう恐れがあります。投与は慎重におこない、期間中は、ほかの病気にかからないように注意しましょう。
アトピカの併用禁忌薬
他の医薬品との併用によって、本剤の血中濃度が上昇や下降をすることがありますので、同時に服用させる場合には必ず獣医師へのご相談の上ご利用下さい。
アトピカの口コミ感想をまとめています。
アトピカを使用したことがある飼い主さんの「良かった口コミ」「悪かった口コミ」をそれぞれチェックして購入前の参考にして下さい。
ステロイドとアトピカを併用して治療を開始して約2年ですが症状は以前と比べたら随分落ち着きました。薬を微調整しながらアレルギーと付き合っている状態です。副作用が怖いので念のため年2回健康診断をしています。
アレルギー好発犬種である柴を飼っております。アトピカを毎日服用していた状態から3日に1度までに好転しました。こうなるまでに約4か月かかりましたので、早めに薬をネット購入に切り替えといて良かったです。
シャンプーを皮膚病用に、フードもアレルギー用にしたりと出来る限りの事はしましたが良くならず、まだ試した事の無かったアトピカに変えたら血が出る程掻き毟る事は無くなりました。今までの事を考えると小躍りするほど嬉しいです。
アトピカに出会って愛犬の皮膚の状態が劇的に改善され嬉しいのですが、いつかは薬を手放せる日が来るのかな?と毎日不安です。獣医に聞いて安全性に問題は無いと言われていてもやはり気になってしまいます。
高額なアトピカがこちらだと病院とは比べものにならないぐらい安く購入出来ます。デメリットと言えば買うタイミングによって価格が変動する事ですかね。それでも病院よりも断然安くて製品は一緒なのでおすすめですよ。
軽度の軟便が見られ急いで病院へ。話を聞くと一過性の副作用なので服用を止める必要は無いと言われホッとしました。数日後に軟便も治まりましたが、いつもと違う様子があればかかりつけ医に診てもらった方が安心ですよ。
アトピカはステロイド薬を長期的に服用するよりも副作用が少なく、薬を止めた後の再発率が少ない特徴がある、アレルギーのわんちゃんを抱えている飼い主にとっては心強い存在となっているようです。ネックなのは値段が高いという点ですが、ネットでの購入に切り替える事でクリア出来る問題でしょう。