犬の白内障

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【症状】瞳の白濁による視力障害

白内障の症状には、肉眼的変化(眼が白くなる、つねに瞳が広がっている)や、視覚障害(暗いところで動かない、段差のあるところでつまずく、ものにぶつかる、壁伝いに歩く)などが現れます。

白内障に飼い主が気づくのは眼が白くなった時ではなく、行動異常が現れた時が多いそうです。
これは、犬は眼が見えにくくなっても飼い主に伝えることが出来ない為と、視覚が障害されても嗅覚や聴覚、体表に伝わる感覚により住み慣れた環境では行動が特に制限されない為です。
しかし白内障により視力を失うと、一日中寝ていたり、急に手を出すと驚いて噛み付いたりします。

白内障はその程度により、初発・未熟・成熟・過熟の4つに分類する方法が多用されています。
初発白内障では、視力障害は起こらず水晶体の一部に白濁した部分が見られる程度です。
未熟白内障に進行すると、水晶体の白濁が水晶体のほとんどの部分に広がり、視力が低下します。
成熟白内障では、水晶体全域が完全に白濁し、無透明だった水晶体が灰白色に変化します。
過熟白内障になると、水晶体皮脂が溶けてしまい、その中に水晶体核が浮遊している状態になります。

緑内障を併発する場合もあります。

【原因】若齢時に起こる白内障では遺伝性、老齢時に起こる白内障はどの犬種でも起こる

白内障は、先天性白内障と後天性白内障とがあります。
先天性白内障は遺伝的素因により起こるといわれており、2歳までに起こる白内障を若年性白内障、2~6歳までに起こる白内障を成犬性白内障と呼びます。
シベリアン・ハスキー、ミニチュア・シュナウザー、コッカー・スパニエル、プードル、ビーグルなど約80種類の犬種に素因がある事が知られています。

後天性白内障は、老齢性・糖尿病性・外傷性・内分泌性・中毒性などの要素により起こります。
老化による白内障はだいたい7歳を過ぎた頃から水晶体の白濁が始まります。
老齢性白内障は犬種を問わず、加齢とともにどの犬種でも起こります。

【治療】目薬や飲み薬による治療と、外科手術

白内障の治療には、目薬や飲み薬による内科的方法と、手術による外科的方法とがあります。

白内障があっても視覚障害が起こっていない場合は内科的治療が選択されます。
白内障による視力障害や失明している時には手術が必要です。
白内障の手術は眼を大きく(180度)切って水晶体内容をそっくり取り出す方法と、約3mmの小さな切開創から超音波で水晶体内容を砕いて吸い取る方法の2種類あります。
取り除いた水晶体の代わりに犬用人工水晶体(眼内レンズ)を挿入することで、屈折度数を取り戻し、段差でつまずいたり、散歩で電柱にぶつかったりしなくなります。

【予防】眼の負担を減らす

白内障の予防は難しく、早期発見による早期治療が一番です。
紫外線から眼を守ったり、眼を清潔に保つことで、眼の負担が減り、白内障を予防する事に繋がります。

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