インターセプターsチュアブルについて
犬を飼っている方は、寄生虫による病気に注意してあげなければなりません。
特に、蚊に刺されることで感染の恐れがあるフィラリア症は、命にかかわる恐ろしい病気です。日本にはフィラリアの幼虫を体内に宿している蚊の種類が多いと言われていますので、予防薬を必ず使用しましょう。
インターセプターsチュアブルとは
インターセプターsチュアブルは、フィラリア症の予防薬であるとともに、あらゆる寄生虫に対して有効な駆除薬でもあります。このような薬は、続けることで正しい効果が発揮されるので、スケジュールに沿って、忘れずに投与してあげましょう。インターセプターsチュアブルは、与えるのに手間がほとんどかかりませんので、継続しやすい商品と言えます。
犬が進んで口に入れるおやつタイプなのでノンストレスで続けられる
商品名にもなっている「チュアブル」とは、形状がおやつタイプであることを意味しています。犬によっては薬の摂取を非常に嫌がることがありますが、おやつだと思ってくれれば、大抵は喜んで口にするでしょう。予防薬は毎月続けることで初めて正しい効果を発揮するものですので、簡単に与えられるチュアブルタイプというのは、大きなメリットです。
体重に合わせてパッケージを選べるので量の調節がほとんど不要
大型犬と小型犬では、体重に大きな差がありますので、同じ量の薬を与えてしまっては、有効成分の不足や過多が起こり、正しい効果が得られません。この商品は、体重によって別パッケージで販売されているため、飼い主が量を調節しなくても済みます。
体重別のパッケージ種類
- 超小型犬用 2.3〜4kg未満
- 小型犬用 4〜11kg未満
- 中型犬用 11〜22kg未満
- 大型犬用 22〜45kg未満
45kg以上の場合のみ、体重に応じて量を調節してあげなければなりませんので、獣医師に相談して、その犬に合った量を与えるようにしましょう。
インターセプターsチュアブルの効果・効能・有効成分
寄生虫にはさまざまな種類が存在し、外飼いや散歩などが原因で簡単に感染してしまうため、常に同時進行であらゆる寄生虫病を予防する必要があります。この商品は、これだけで6種類の寄生虫を駆除できるので、手軽に健康維持ができます。
インターセプターsチュアブルで駆除できる寄生虫の種類と特徴
- フィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)
- 回虫
- 鉤虫
- 鞭虫
- サナダ虫
- 多包条虫
フィラリア症は、蚊を媒介にしてフィラリアの幼虫であるミクロフィラリアが体内に入り込むことで感染します。最悪の場合は命を落とす場合もある、大変危険な病気ですので、しっかりとした予防が大切です。
回虫は、主に産まれて6か月未満の子犬が特に感染しやすいと言われています。糞を媒介にして感染するので、散歩中にものを口に入れないように注意してあげましょう。下痢や嘔吐などの症状を引き起こします。
鉤虫は、下痢や嘔吐、貧血などを引き起こしますが、国内で感染するケースはほとんどありません。普段の生活においては必要以上に気にすることはありませんが、海外旅行に連れていく場合は注意しましょう。
少量の鞭虫に寄生されたとしてもほとんど無症状ですが、大量に寄生されると血便などの症状が現れます。
食欲低下などを引き起こすサナダ虫は、ノミを媒介にして寄生します。身体を舐めることで毛に付着していたノミを飲み込み、感染するケースが多いと言われています。
多包条虫の別名は、キツネに感染することで有名なエキノコックスです。たまに下痢などの症状が見られますが、基本的には無症状です。
この薬を与えることによって、フィラリア症を予防することはできますが、治療はできません。
発症しているにもかかわらずインターセプターsチュアブルを与えてしまうと、症状の悪化や、副作用を招く恐れがあります。
初回の投与前に、必ず医師のもとで健康診断を受けてください。
この商品には、「ミルベマイシンオキシム」と「プラジカンテル」という有効成分が含まれています。前者は虫の神経細胞や筋肉細胞にダメージを与える効果を持ち、フィラリアの幼虫をはじめとした4種類の寄生虫の駆除に有効です。後者の成分は虫の筋肉を収縮させ、痙攣や麻痺などを引き起こす効果があり、2種類の寄生虫を駆除できます。
インターセプターSチュアブルの安全性について
インターセプターSチュアブルはフィラリアの予防や駆除や、犬回虫や瓜実条虫など線虫や条虫の駆除のほか、エキノコックス症の原因となる多包条虫の駆除にも効果があるお薬です。
エキノコックス症は北海道のキツネに寄生しているエキノコックス(多包条虫)によって引き起こされますが、近年は本州の犬でも発症が確認されており注意が必要です。
数多くの駆除に効果があるインターセプターSチュアブルですが、気になるのはその安全性ですね。
インターセプターSチュアブルの主成分の一つにミルベマイシンオキシムがあります。
このミルベマイシンオキシムはハートガードプラス(カルドメック)の主成分の一つイベルメクチンと同様の作用を行い、また安全性も同等です。
ただイベルメクチンとは大きく違い、犬種を選ばず使用できるという点が挙げられます。
イベルメクチンはコリーやシープドックに対して毒性を発揮しやすく投与時に注意が必要ですが、ミルベマイシンオキシムはすべての犬種に対して比較的安全に使用できます。
もう一つの主成分であるプラジカンテルは、医薬品の入手が困難な開発途上国で最小限必要な医薬品としてWHO必須医薬品モデル・リストの1つとしてWHOが掲げるほど、安全性と重要性が認められている薬です。
インターセプターSチュアブルとしてみた場合でも、繁殖期の投与においても十分な安全性が示されており、また犬種を選ばずすべての犬に安心して投与できる薬だと言うことができます。
インターセプターsチュアブルの使用方法・飲ませ方
この商品は、1か月に1錠ずつ与えてください。正しいスケジュールで継続して投与することで効果を発揮するため、できるだけ空ける間は30日前後になるように意識しましょう。
与え方は、エサのあとにおやつのように食べさせるか、細かく砕いてエサに混ぜるのがおすすめです。有効成分をしっかり吸収させるために大切なことは、残さないこととよく噛むことですので、犬の様子を見て、合っている方法で投与してあげてください。
日本はフィラリア症にかかりやすい環境と言われていますので、予防薬は必須と言えるでしょう。また、回虫やサナダ虫などの寄生虫は、普段の生活の中で簡単に寄生されてしまいますので、健康維持のためにしっかりと駆除してあげることが大切です。この商品は、フィラリア症の予防と寄生虫の駆除を同時におこなえる点が最大のメリットです。
超小型犬用 | 体重4kg未満 | 1錠全量 |
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小型犬用 | 体重4-11kg | 1錠全量 |
中型犬 | 体重11-22kg | 1錠全量 |
大型犬用 | 体重22-45kg | 1錠全量 |
超大型犬 | 体重45kg以上 | 適切な組み合わせ |
インターセプターsチュアブルの副作用
この商品は、下痢や食欲不振などの副作用が報告されていますので、初回投与時には、犬の様子に気を配り、こうした副作用症状が起きていないかをチェックしてあげましょう。
また、この薬に含まれる「ミルベマイシンオキシム」という有効成分は、コリー系統の犬とはあまり相性がよくないと言われています。神経症状を引き起こす可能性が報告されていますので、安全のためには与える前に獣医師に相談したほうがいいでしょう。
インターセプターsチュアブルの注意点
犬の状態によっては、この薬を与えてはいけない、もしくは投与前に獣医師の判断を仰ぐ必要があるケースが出てきます。
投与を控えるべき犬
- 産まれて14週間未満
- 体重が2.3kg未満
投与前に獣医師に相談すべき犬
- 妊娠、授乳している
- ほかの医薬品やサプリメントを服用している
また、初回投与時に嘔吐してしまうことがあるため、その場合は、2、3日後にもう一度与えてみましょう。
ただし、体質に合っていない可能性も否定できませんので、ほかの体調不良が見られた場合や、2回目以降も嘔吐するようなら獣医師に相談してください。
インターセプターsチュアブルの併用禁忌薬
ミルベマイシンオキシムの試験で、コリー犬及びその系統の犬種は他の犬種に比べ安全域が狭いことが示されているので、これらの犬種に対しては、獣医師にご相談の上ご利用ください。
インターセンプターSチュアブルの口コミ感想をまとめています。
インターセンプターSチュアブルを使用したことがある飼い主さんの「良かった口コミ」「悪かった口コミ」をそれぞれチェックして購入前の参考にして下さい。
カルドメックチュアブルを使っていたけど、インターセンプターなら条虫にも効果があるのでこっちに乗り換え!愛犬はチキンフレーバーのこのお薬がお気に入りで、見せると尻尾をふりふりしながら待っています。
うちの子は他のお宅のわんちゃん大好きでよく挨拶に行ったり、草むらに突撃していくような活発さがあるので、フィラリアだけでなくお腹の虫にも効果があるインターセンプターS が良いみたいです。飲ませていると安心します。
毎年病院でフィラリア検査が陰性である事を確認してからインターセンプターSを与えています。以前回虫症で鳥肌が立つ程うじゃうじゃ虫が出てきてトラウマになったので、一緒に駆除できるこちらのタイプにしました。
食べたと思っていたら部屋の隅にちょっとだけ吐き出されているのを発見。経口投与だとこういう事があるんですね。勉強になりました。それからはきちんと飲み込んだか最後まで観察するようにしました。
獣医を通さずに予防薬を購入するとあまり良い顔をしない獣医さんがいます。現在通っている病院は理解がありますが、以前通っていた所は診察料を上げられました。商品はとても良い物なのに残念ですよね。
うちの犬が気に入っているから買っているけど別の予防薬の方が安いんだよなぁ。けどその薬だとめっちゃ嫌がるから結局こっちなんだよね。手間賃だと思えば安いもんかな。どうかこのまま値上がりしませんように!
チュアブルタイプの予防薬に共通している事ですが、食べたと思っていたら吐き出していたという事がよくあるようなので、投与してしばらくは吐き出してないか要チェックです。
日本でフィラリア予防と言えばカルドメックが真っ先に浮かぶかもしれませんが、インターセンプターSチュアブルは条虫にも効果を発揮し駆除・予防効果は引けを取りませんよ。