アドボケートについて
犬が寄生虫に感染すると、下痢や嘔吐、皮膚病などの症状が現れ、場合によっては命にかかわる深刻な病気を引き起こす原因となります。
アドボケートは、皮膚に付けるとあらゆる種類の寄生虫を駆除できるので、薬嫌いの犬を飼っている方におすすめです。
アドボケートとは
この商品は、あらゆる疾患や体調不良の原因となる寄生虫を駆除できる薬で、命にかかわることもあるフィラリア症の予防にも効果的です。
皮膚から浸透させるタイプなので、なかなか薬を飲まない犬にも使いやすいという特徴があります。
幅広い寄生虫に効果的で即効性も高い
この薬はマダニと条虫、フィラリアの成虫を除いて、ほぼすべての寄生虫を駆除することが可能です。
即効性が高いのも特徴で、ノミや耳ダニ、ヒゼンダニなどは1回の投与でほとんど100%駆除できます。
皮膚に付ける薬なので薬嫌いな犬でも使用しやすい
動物用の医薬品は、タブレットなど口から摂取させるもののほかに、ピペットという、皮膚に垂らして有効成分を浸透させる効果を持つものがあります。
アドボケートは後者のタイプですので、口に入れるのが苦手な犬に対して使いやすい薬です。
体重に合ったピペットを選べば調節がいらない
1回分の投与量は、体重に合わせて変わりますが、それぞれパッケージが分かれていますので、量の調節は特に必要ありません。
4kg未満対象の超小型犬用から、40kg未満の大型犬用まで、4種類のパッケージに分かれていますので、購入前に体重を測っておきましょう。
アドボケートの効果・効能・有効成分
フィラリア症とは、蚊に刺されることでミクロフィラリアと呼ばれるフィラリアの幼虫が体内に侵入し、成長していくことで発症する病気です。
アドボケートを使えば、ミクロフィラリアを駆除し、フィラリア症を予防することができます。また、回虫や鉤虫といった、下痢や嘔吐、血便などの原因となる寄生虫も、同時に駆除できます。
さらに、ノミに対しても効果があり、投与して3分から5分でノミの吸血を防ぎ、20分後には成虫を駆除できます。加えて、耳ダニやニキビダニ、ヒゼンダニなども駆除できますので、寄生虫による皮膚病を予防することが可能です。
この商品には、「イミダクロプリド」、「モキシデクチン」という2種類の有効成分が含まれています。前者はノミを、後者はフィラリアの幼虫であるミクロフィラリアや、回虫、鉤虫を駆除する効果があります。
どちらの成分も虫に対しては神経組織や筋肉組織を破壊し、死に至らしめる効果がある一方で、哺乳類に対してはほとんど無害であることから、安全性が高いと言われています。
アドボケートの安全性について
アドボケートというお薬はまだ聞いたことがない方が多いと思います。
このアドボケートは日本では2016年2月に発売を開始した新しいお薬で、フィラリア、ノミ、回虫、アラカス(ニキビダニ)、ヒゼンダニに効果を表します。
よく似たお薬にレボリューションがありますが、アラカスに対しては効果がありませんでしたので、このアドボケートはオールマイティなお薬だということができます。
ただし、レボリューションもアドボケートもマダニには効果がありません。
これだけ幅広く効果があるアドボケートですが、幅広くなるにつれ安全性が気になるところです。
薬品のデータベースによると副作用の報告はありませんでした。
アドボケートの成分の一つイミダクロプリドは昆虫に対してだけ毒性を発揮し、犬やラットなどは低濃度の場合は長期使用しても問題が無いことが確認されています。
もう一つの成分であるモキシデクチンは線虫類を標的とする薬で、犬に対する治験では異常は見られませんでした。
規定量の使用ならば問題なく使用することが確認されています。
アドボケートの使用方法・飲ませ方
この薬は、肩甲骨の間あたりに使用します。毛をかき分けて皮膚に直接容器の口を付け、1本すべて使い切ってください。
また、この薬を投与すると、4日以上空けなければシャンプーができなくなりますので、前日にシャンプーを済ませておくことをおすすめします。
与える頻度は1か月に1回ですが、フィラリア予防を主として使用する場合は、投与期間も意識してください。具体的には、ミクロフィラリアは主に蚊を媒介にするため、蚊の活動開始1か月前から、いなくなる1か月後までの期間です。
犬によっては、薬を口に入れることを嫌がり、吐き出してしまうこともありますが、寄生虫病の予防は、犬の健康維持のためには絶対に必要です。今まで、錠剤やおやつタイプなどをうまく投与できなかった場合は、ピペットタイプであるアドボケートを試してみることをおすすめします。
子犬・超小型犬 | 体重1-4kg未満 | 0.4mLピペット1個全量 |
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小型犬 | 体重4-10kg | 1.0mLピペット1個全量 |
中型犬 | 体重10-25kg | 2.5mLピペット1個全量 |
大型犬 | 体重25-40kg | 4.0mLピペット1個全量 |
超大型犬 | 体重40kg以上 | 適切なピペットな組み合わせ |
アドボケートの副作用
この商品は皮膚に直接付けるタイプですので、肌が弱い犬ですと、使用部位に発疹が出ることがあります。
ほかにも、嘔吐や流涎などの副作用が報告されていますので、そのような症状が見られた場合は使用を中止し、医師の診断を受けましょう。
アドボケートに含まれる「モキシデクチン」という有効成分は、コリー系統の犬とは相性がよくありません。神経症状が起こったという報告がありますので、コリー系統の場合は特に用法、用量を厳守してください。また、ほかの動物に使用した場合は、投与して30分以上は近づけないように注意しましょう。
アドボケートの注意点
この薬は飲ませるタイプではなく、皮膚に垂らすピペットタイプですので、しっかり有効成分を吸収させる前に触れたり洗ったりすると、効果が半減してしまいます。また、使用できないケースもありますので、購入前に使用可能か確認しましょう。
犬の状態によっては使用不可の場合もあるので注意しよう
この薬は、産まれて7週間以下の子犬や、体重が1kg以下の場合は使用できません。
また、妊娠中、授乳中の場合も、安全性が保障されておりませんので、避けたほうがいいでしょう。
シャンプーは4日経過してからにしよう
この薬を使用してすぐにシャンプーをしてしまうと、有効成分が流れてしまい、正しい効果が得られません。
必ず、投与した日から4日目以降にシャンプーするようにしてください。
ただし、90分以上経てば、多少濡れても効果が薄れることはありませんので、雨などで濡れたとしても再投与は不要です。
使用後は投与部位に触れない
また、投与した直後は、薬を付けた部位を犬が舐めないように注意しましょう。
ほかの犬や子供との接触は、30分間は避けてください。しっかりと皮膚に浸透させないと、効果が半減してしまいます。
アドボケートの併用禁忌薬
ご使用の際は必ず獣医師へのご相談の上ご利用下さい。
アドボケートの口コミ感想をまとめています。
アドボケートを使用したことがある飼い主さんの「良かった口コミ」「悪かった口コミ」をそれぞれチェックして購入前の参考にして下さい。
日本ではレボリューションが有名ですがアドボケートも良い仕事をしてくれますよ。駆虫出来る寄生虫の種類はアドボケートの方が多いですし、あのバイエル社が製造しているっていうのもポイントが高いですよね。
アドボケート自体はちょっと高めのお薬だけどネットだと安く買えるし、これ1つであらゆる寄生虫をシャットアウト出来るから自分は経済的な薬だと思う。フィラリアは注射を打っていたから愛犬もこっちの方が負担が少ないだろうしね。
疥癬の治療に使いました。痒くて夜も全く眠れない我が子を見るとかわいそうで堪りませんでしたが、アドボケートの使用であっという間に沈静化しました。かかりつけの獣医に相談し4週間後にもう1度投与予定です。
投薬して90分経過すれば水に濡れるのは問題ないけど、ノミの駆除効果を最大限にするにはシャンプーは投与4日後が理想なんだって。他の予防薬と比べるとちょっと長いよね。だけどその分駆除・予防効果は抜群だよ!
これを見せると愛犬が何故か逃げる。私からすると変なにおいも無いのに何でだろう?にゃんこも一緒に飼っていてこいつが目を離すと外に出ちゃう子だからノミ対策は必須!だから我が家にはアドボケートが欠かせません。
優秀なオールインワン予防薬だけどマダニの駆除が出来ないのが欠点。すっごい惜しい!マダニが気になる飼い主さんにはおすすめ出来ないお薬だけど、他の点に関しては文句のつけようの無い良い商品ですよ。
駆虫出来る寄生虫の範囲がとても広く同時にフィラリア予防も兼ねてくれるオールマイティな薬ですが、マダニに効果が無いのが唯一のデメリットです。
お住まいの地域によっては使い勝手が悪い薬かもしれませんが、リピート率が高く人気のある薬である事は間違いありません。