トピゲン耳・皮膚用ローション (PC01792)
トピゲン耳・皮膚用ローションについて
犬の病気で最も多いのは耳・皮膚の病気です。アトピー等何かしら皮膚にトラブルを抱えている犬は同時に外耳炎等にもなりやすい傾向があり、トピゲン耳・皮膚用ローションはどちらの症状にも効果的に作用する抗生物質と抗炎症剤を含んだ薬です。
外耳炎、細菌性・真菌性皮膚炎の原因はマラセチア・カンジダ等といった犬や人間の皮膚に普段から存在する常在菌によるものがほとんどです。
常在菌であるマラセチア・カンジダ等といった真菌・細菌は健康体であれば全く問題ありませんが、犬の抵抗力が落ちている時・皮膚や耳が不衛生な状態にある時に異常繁殖しやすく、通常だと犬にとって無害な菌でも痒み・発赤・発疹などを引き起こします。
耳のお手入れと言えば耳専用の洗浄液がありますね。基本的にお手入れはこれで十分ですが耳垢が黒い、耳を異常に痒がる場合は真菌性の外耳炎の疑いがあるので洗浄液だけでは不十分です。このような場合には耳のお手入れ後にトピゲン耳・皮膚用ローションを直接耳に注入しマッサージすると効果的です。
また皮膚に関しても同じで肌の清潔を保つ事が重要です。特に水遊びをした後は細菌が繁殖・感染しやすいので、シャンプー後はエアコンの利いた湿度の低い部屋で根元までドライヤーでしっかりと乾かし投薬する場合は痂疲を出来る限り取るのがポイントです。
また他にも梅雨から夏にかけて多いホットスポット(急性湿疹)の強い痒み・炎症にも効果があり、細菌・真菌による感染が疑わしい時はトピゲン耳・皮膚用ローションがとても有効的です。
トピゲン耳・皮膚用ローションの効果・効能・有効成分
主成分として抗生物質、抗真菌成分、副腎皮質ホルモンが配合され優れた抗菌、殺菌、抗炎症作用があり幅広い細菌に効果があります。また副腎皮質ホルモンの働きにより急性・慢性湿疹、真菌性の皮膚炎・外耳炎等によって引き起こされる痒み、赤み、腫れを素早く鎮めます。この成分自体に症状を根本的に改善する力はありませんが、炎症を抑える事で乾癬等によるかきむしりを防ぎ患部の治癒を助け、ナイスタチン・ゲンタマイシンの持つ強い抗菌・殺菌成分によって症状を改善します。
- ゲンタマイシン硫酸塩
古くから感染症の治療に使われるアミノグリコシド系の抗生物質です。細菌がたんぱく質を合成するのを阻害するので高い殺菌作用を示します。緑膿菌等のグラム陰性菌に対し強い抗菌力があります。
- ナイスタチン
ポリエンマクロイド系の抗生物質です。主に真菌(カビ)を包んでいる細胞膜を破壊・死滅させる効果があります。犬の体内に元々存在し抵抗力が低くなると悪さをするカンジダという真菌が原因となっている症状にも効果的です。
- フルオシノロンアセトニド
幅広い用途で使われるステロイド(合成副腎皮質ホルモン)の1つです。炎症を鎮める効果に優れ短期間で腫れ・赤みを取り痒み・痛みを和らげます。皮膚の状態を改善しかきむしりによる患部の悪化を防ぎます。
トピゲン耳・皮膚用ローションの安全性について
トピゲン耳・皮膚用ローションは湿疹、細菌や真菌による皮膚炎のほか外耳炎の治療にも用いられるお薬です。
トピゲン耳・皮膚用ローションには抗生物質のゲンタマイシンが含まれており、幅広い細菌を殺菌することができる使用頻度が高い抗生剤です。
ゲンタマイシンは外傷に用いる場合は副作用の心配が全くいらない、安全な抗生剤です。
ただし鼓膜に損傷がある犬への使用は控えてください。
またナイスタチンという抗真菌成分も配合されていて、真菌(カビ)を破壊し増殖を抑える効果があります。
ナイスタチンは体内へ吸収されないので、副作用の心配はありません。
そして化膿や腫れ、かゆみや赤みを抑える成分として副腎皮質ホルモン(ステロイド)のフルオシノロンアセトニドも配合されています。
フルオシノロンアセトニドは体内への吸収量は無視できるほど低く、一般的な使用量と使用期間の場合は妊娠中や授乳中の母犬に使用しても影響はありません。
犬の場合は耳の内部の赤みが気になることが多いと思います。
トピゲン耳・皮膚用ローションを耳の中に垂らす、またはコットンに含ませて優しく吹いてあげることで赤みが無くなり、耳垢の量も減少していきます。
トピゲン耳・皮膚用ローションの使用方法・飲ませ方
- 皮膚に使う場合
患部に付着している痂疲は出来る限り取っておき、1日2回~数回、適量を塗布する。
- 耳に使う場合
耳垢を軽くふき取り1日2回約5滴を犬の耳に点耳する。汚れが酷い場合は洗浄液で洗ってから使用する。
本剤はよく振ってから獣医の指示に従って投与する。
犬は本能的に患部を舐めようとします。本剤を塗布後は犬の気が患部に向かないように散歩に行く、食事・就寝の前に塗布すると上手く誤魔化せます。
それでも気になる犬にはエリザベスカラーを付けると良いでしょう。
また点耳を嫌がる犬には無理に抑えつけずマッサージしリラックスさせた後に投薬し、良い子に出来たら褒める・オヤツを繰り返す事で犬は嫌がらなくなります。
トピゲン耳・皮膚用ローションの副作用
耳毒性の副作用が報告されています。鼓膜に損傷がある犬には使用を控えて下さい。
外用した場合でも副腎皮質ホルモンの含まれる薬剤は稀に喉の渇き、多尿、おう吐、体重増加等の全身症状を示す事があります。また一過性ではありますが難聴が生じたとの報告もあります。
成分に対して過敏症の既往歴がある場合使用しないで下さい。
上記以外でも犬に異常が起きた場合すぐに獣医の診察を受ける事。
トピゲン耳・皮膚用ローションの注意点
- 抗炎症剤として作用する有効成分が含まれておりグラム陽性感染症には効果がありません。
- 直射日光、高温多湿を避け25℃以下の場所で保管する。
- ダニの寄生、耳道を閉塞する恐れのある疾患が認められる場合は使用しない。
- 特に獣医からの指示が無い場合は長期使用は控える。
- クッシング症候群が疑われる犬には獣医と相談し慎重に使用する。
- 本剤を塗布後は患部を犬が舐めたり爪などで傷をつけないように注意する。
- 本剤が目・鼻・口に入らないように注意する。
トピゲン耳・皮膚用ローションの併用禁忌薬
聴覚毒性のある薬との併用は避けて下さい。他の薬を併用する場合にも獣医に必ず相談する。
トピゲン耳・皮膚用ローションの口コミ感想をまとめています。
トピゲン耳・皮膚用ローションを使用したことがある飼い主さんの「良かった口コミ」「悪かった口コミ」をそれぞれチェックして購入前の参考にして下さい。
散歩後ブラッシングしていると皮膚が赤くなっているのを見つけました。アンダーコートの長い犬種なのでお手入れには気を遣っていただけにショックでした。幸い酷くなる前だったのでこれを塗って5日もしない内に赤みと腫れは引きました。
耳がグジュグジュでエピオティックを使っていくら洗浄しても全く改善され無かったのが、トピゲンを洗浄後に数滴垂らしただけで一気に良くなった!完治には2週間ぐらいかかったけど、これを購入して正解だったと思う。
耳と皮膚どっちにも使える優秀な薬。皮膚が弱い子って必然的に耳トラブルが多いからトピゲンは経済的でもあるね。お陰様でしょっちゅう病院に駆け込んでいたのが懐かしいぐらい最近はぱったりと行かなくなりました。
愛犬の皮膚炎にマラセブシャンプーで洗った後にトピゲンを塗っています。強烈な痒みは治まったようですが、連日痒みで寝不足だったせいかまだぐったりと元気が無さそうです。この調子でもうしばらく使ってみますね。
色々と工夫したけど結局舐めようとするから仕方なくエリザベスカラーを装着させました。なかなか治らなくて愛犬には辛い思いをさせてしまいましたが、患部を舐めれなくしたらあっという間に良くなりました。
1匹は全く嫌がらないけどもう1匹は異常に嫌がり別室に逃げ込みます。毎回この状態なので投薬には苦労しますが、放っておくと確実に外耳炎になるので嫁にも手伝ってもらいながら点耳しています。そろそろ無くなるのでリピしますね。