シクロミューン点眼薬(シクロスポリン)0.5% 3ml (PC02261)
シクロミューン点眼薬について
レスタシスのジェネリック商品でアメリカのFDA(米国食品医薬品局)にも効果が認められているドライアイの治療薬です。眼の炎症を抑え涙の分泌を促し質を高める事で症状を改善します。
ドライアイの主な原因
涙腺・第三目瞼線の異常
涙線を出す涙腺・第三目瞼線に異常が起きると涙の量が減りドライアイを引き起こす。
炎症、神経障害、ジステンバー等の感染症も線の異常の要因になります。チェリーアイの治療後に涙の量が低下するケースもあります。
眼球の表面積が広い
代表的な犬種でブルドッグ、パグ、シーズー、ホワイトテリア、等が挙げられます。
眼球の表面積が広い犬種とそうでない犬種を比べると、明らかに涙の蒸発するスピードに違いがあります。ギョロ目の犬種はどうしても外気に触れる面積が広いので、目のトラブルに繋がりやすい傾向があります。
遺伝
パグ・ヨークシャーテリアに関してははっきりとは言えない段階ですが遺伝的要因が疑われています。
ブルドッグ、シュナウザー、ホワイトテリアに関しては「シェーグレン様症候群」がドライアイの要因になると言われています。シェーグレン様症候群とは本来自分を守る為の免疫機能が何故か自分自信を攻撃し線組織を壊す病気です。
ドライアイの原因は様々ですが共通しているのは免疫反応による結膜炎等の炎症を抑える事で、症状が緩和されるという事です。シクロミューン点眼薬はこの働きにとても優れており、軟膏よりも使い勝手が良いのもシクロミューン点眼薬の大きなメリットと言えますね。
シクロミューン点眼薬の効果・効能・有効成分
シクロスポリンを主成分とし乾性角結膜炎(ドライアイ)に非常に高い効果のある点眼薬です。
犬のドライアイとは何らかの原因によって涙膜が途切れ、潤滑液を失った眼の表面が乾く事によって角膜・結膜に炎症が起きた状態の事を指します。
この時眼球はまばたきする度に摩擦によって細かな傷が出来やすい状態です。
炎症反応によって様々な症状が引き起こされますが、この反応を鎮めるのに効果的なのがシクロミューン点眼薬で、免疫機能に直接作用し結膜炎等の炎症を抑えます。
シクロスポリン(サイクロスポリン)
真菌から得られる抗生物質で体の免疫を抑制する働きのある成分です。
免疫とはあらゆる細菌・ウィルスから体を守る為に必要不可欠な犬や人間に元々備わっている力ですが、この免疫が逆に作用するのにアトピー性皮膚炎・ドライアイ等が挙げられます。
これに対し免疫機能を活性化させるリンホカインを生み出す白血球の1種であるT細胞の動きを抑制する効果があるのがシクロスポリンで、免疫反応・抗体の生産そのものを抑制し炎症症状を鎮めます。
その作用により瞳の潤いを保つムチン層や涙の蒸発を防ぐ油層の質を下げる原因となっている結膜炎、マイボーム線の炎症が抑えられるので結果ドライアイの症状緩和に効果があります。
他にも自己免疫症、臓器移植等幅広く使われ効果に優れています。
シクロミューン点眼薬の安全性について
日本でドライアイの治療薬といえばヒアレインやジクアスと言った点眼薬が有名ですが、世界的に見るとレスタシス点眼液が広く使われています。
ドライアイ治療薬としてはアメリカ食品医薬品局が唯一承認しているのがレスタシス点眼液であり、やはりその信用性から世界中で使われているのです。
そしてこのレスタシス点眼液のジェネリック医薬品がシクロミューン点眼薬です。
犬のドライアイの正式名称は乾性角結膜炎と言い、目の表面が乾いて角膜や結膜に炎症が生じます。
この乾きを解消し治療するために使われるのがシクロミューン点眼薬です。
主成分のシクロスポリンは人間の免疫抑制作用やアトピー性皮膚炎の治療にも用いられたり、春季カタルという重症のアレルギー性結膜炎の治療にも用いられます。
ドライアイの治療としてシクロスポリンは人工的に涙を増加させる作用があります。
医師によっては涙があふれるようになると表現するほど、その効果は劇的です。
一般的に犬のドライアイの治療にはシクロスポリンの眼軟膏を用いますが、犬の目に軟膏を塗るのはやはり難しい。
そこで同成分を配合したシクロミューン点眼薬を利用します。
安全性はアメリカ食品医薬品局が承認していることで十分証明ができていますので、安全に使うことができます。
シクロミューン点眼薬の使用方法・飲ませ方
基本的に1日2回両目に1滴ずつ点眼します。使用量はあくまで目安なので獣医の指示に従って下さい。
点眼は耳掃除同様嫌がる犬が多いです。この時に無理やり押さえつけ点眼すると恐怖心を植え付け、点眼薬を見ただけで逃げるようになる犬もいます。
点眼時犬は正面から目をジッと見られるとストレスを感じるので、犬の後ろまたは横に並ぶように位置し側面から目薬を差すのがポイントです。点眼後はご褒美を与えいつも以上に褒めてやると犬は点眼=嫌な事ではない、と学習してくれます。
シクロミューン点眼薬の副作用
眼への強い刺激、眼の充血、目ヤニ、痒み、ぼやける、異物感等の症状が発症・継続する場合本品を持参し獣医に相談する事。
犬は上手く上記の症状を人間に伝える事が出来ません。
- しきりに眼を気にする仕草をする。
- カーペット等の布製品に眼を擦り付ける。
- 点眼時尋常では無い悲鳴をあげる。
このようにいつもと違う様子があれば獣医に診察してもらうと良いでしょう。
シクロミューン点眼薬の注意点
- 開封後は30日以内に使用する。開封後は薬の酸化・空気中の雑菌の混入の恐れがあります。未開封の場合のみ使用期限以内の保管が可能です。
- 直射日光の当たらない冷暗所で保管する。開封後は冷蔵庫での保存が理想的です。
- 1度点眼したら次の点眼まで12時間あける。
- 点眼薬の先端が犬の眼に触れないようにする。
- 投与し忘れた場合でも2回分を1度に点眼しない。次の使用時間が近ければ前回の分は無かった事にして点眼下さい。
シクロミューン点眼薬の併用禁忌薬
シクロミューン点眼薬と他の薬剤を併用した事によって健康を害したという報告はありません。ですが2つ以上の薬を併用する場合は必ず獣医に相談し使用して下さい。
人工涙液と併用する場合はシクロミューン点眼薬を投与後15分経過してから使用して下さい。
シクロミューン点眼薬の口コミ感想をまとめています。
シクロミューン点眼薬を使用したことがある飼い主さんの「良かった口コミ」「悪かった口コミ」をそれぞれチェックして購入前の参考にして下さい。
よく目がショボショボするので気になり病院に連れて行くと逆さまつ毛とドライアイでした。まつ毛は毎月病院で抜いてもらい、ドライアイにはシクロミューンを使っています。寝起きは目が開き辛そうでしたがだいぶ改善されました。
愛犬から「また目薬するの?」と非難がましい目線を向けられる事はもうありません。1日2回だけっていう手軽さが良いですね。素早く愛犬を確保しマッサージしながら点眼し終わったらこれでもかっていうぐらい褒めてやっています。
オプティミューンを使っていましたが売り切れで何となくシクロミューンを買ったけど、うちの犬にはこっちの方が合っているみたいで調子が良いです。生涯点眼薬を手放せない為またこちらで購入させてもらいますね。
うちのチワワが最近目を半開きまでしか開けられず「もしやドライアイ!?」と思いシクロミューンを購入しました。到着まで日数がかかったので焦りましたが愛犬の目にツヤが戻りホッとしています。軟膏か迷ったけど点眼薬にして良かった。
軟膏のヴィジョケアが無くなってたまたま手元にあったシクロミューンを使いましたが扱いやすかったです。犬もこちらの方が抵抗感が少ない様子でしたが軟膏より減りが早かったのでこちらに変えるか迷っています。
チェリーアイの術後ドライアイになってしまい一生目薬をさし続けなくてはなりません。病院でも薬を処方されているのでどちらがよりこの子に効いているかは分かりませんが、状態が悪化していないのでとりあえずまた買うと思います。