【症状】皮膚が赤く、痒くなる

人間と同じで皮膚のかゆみです。
初期には皮膚が赤くなる程度ですが、慢性化することで皮膚が乾燥したり荒れたりして湿疹が出たりします。
かゆいので舐めたり擦りつけたりすることでその部位に膿皮症といって、ブドウ球菌などの細菌に感染して化膿する症状が見られることもあります。

また慢性的な外耳炎や結膜炎が見られたりします。

目や鼻や口の周り、耳、お腹、足先や指の間、結膜、肛門付近などによく発症します。

【原因】様々なアレルゲンが引き起こします

アレルギー反応を引き起こすアレルゲンを体内に入れる事によって引き起こされます。
アレルゲンには様々なものがあり、ホコリ、ダニの死骸や排泄物、花粉、カビの胞子など様々なものがあります。
アレルギー反応とは体内に入ったアレルゲンを除去しようとする反応であって、その反応が特に強く出ることで皮膚炎や鼻炎、喘息を引き起こします。
そのうち皮膚に出る反応のことを「アトピー性皮膚炎」や「アレルギー性皮膚炎」と呼んでいます。

また皮膚が乾燥していわゆるバリア機能が失われた場合には、皮膚にアレルゲンが接触するなどしてアレルギー反応を起こすこともあります。

【治療】シャンプーできれいに洗うことも有効です

一般的にはステロイドや抗ヒスタミン薬などを投与して炎症を抑える、対症療法が主に行われています。
また薄めたアレルゲンを少量だけ体内に入れて、体に慣れさせることで治療する方法も行われ始めました。

家でできる方法として、シャンプーでアレルゲンを洗い流して清潔にすることも有効です。
また皮膚のバリア機能を保つために保湿剤を塗ったり、ワセリンを塗布したりします。

【予防】清潔な環境のために徹底的な掃除を

まずは犬の周りの環境を清潔に保つことが重要です。
これはアレルゲンとなるダニの死骸や排泄物、ホコリや花粉などを掃除して除去することでアトピー性皮膚炎の症状が出にくくするためです。

【犬種】アトピー性皮膚炎になりやすい犬種がいます

遺伝的に下記の犬種はアトピーになりやすいです。

アイリッシュセッター
イングリッシュセター
ウェストハイランドホワイトテリア
ケアーンテリア
ゴールデンレトリバー
シーリハムテリア
スコティッシュテリア
ダルメシアン
パグ
ブルドッグ
ボストンテリア
ミニチュアシュナウザー
ラサアプソ
　
などです。