犬の皮膚糸状菌症(白癬、皮膚真菌症)

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皮膚を好んで感染する真菌を皮膚糸状菌といい、犬・猫に感染症を引き起こす種類として20種類以上が知られています。

症状は多様で痒み(掻痒)を伴うことがあります。

【症状】脱毛やかさぶたが見られる

皮膚糸状菌症は、肉眼で見て取れる症状が様々です。

典型的なのが、直径1~4cmの円形の脱毛で、急速に広がるのが特徴で、痒みを伴う場合もあります。

上皮細胞の壊死片の落屑と痂皮(かさぶた)の形成が起こる場合もあります。

二次感染が起こりやすく、禿瘡(ケリオン)という巣状の炎症性結節形成が見られることもあります。

成犬では、体全体に広がることは希ですが、副腎皮質機能亢進症などを併発すると、全身に広がります。

【原因】小胞子菌などのカビが表皮や被毛などに寄生して炎症を起こす

ミクロスポルムやトリコフィトンなどを原因とする表在性真菌感染症です。

真菌は、動物の皮膚の構成成分であるケラチンを発育に利用します。

犬では、約70%がミクロスポルム・カニス(犬小胞子菌)、20%がミクロスポルム・ギプセウム(石膏状小胞子菌)、10%がトリコフィトン・メンタグロフィテス(毛そう白癬菌)によって起こります。

【治療】自然と治るが、薬での治療しましょう

皮膚糸状菌症は1~3ヶ月のうちに自然に軽快していくのが普通ですが、早く治すためと他の動物や人への感染を予防するためにも治療を行います。

毛刈り、シャンプー療法、局所への薬物の外用療法を実施します。

慢性例や重症例、長毛種の動物の場合は、グルセオフルビンという抗真菌薬を経口投与します。

この薬は脂肪を含んだ食物と一緒に与えると吸収が促進されます。

ただし、この薬を投与すると消化器症状などの副作用がみられるため、最近では、イトラコナゾールを用いる事が多くなりました。

症状の消退には1ヶ月程度かかります。

その後も2~4週間は投薬を継続する必要があります。

【予防】感染している動物との接触を避ける

皮膚糸状菌症の予防は感染している動物との接触を避ける事が重要です。

人間を介して感染する場合もありますので、手洗いを行い菌を保有し続けないようにします。

免疫力の低下により日和見感染を起こす場合もありますので、栄養バランスや良質の睡眠、ストレスを溜め込まないように注意して生活を送るようにしてください。

この病気によく見られる症状

毛が抜ける

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