犬の糞線虫症

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高温多湿の環境に置かれた幼犬に多く発症する糞線虫症は、寄生虫の一種ですが、重症になると死に至ります。

だいたい2mm程度の成体サイズをしており、肉眼での確認はできません。

早期発見のためにも定期的な糞便検査を受けることをおすすめします。

【症状】無症状の場合もあるが、主に下痢を発症する

糞線虫症は無症状で経過することもありますが、食欲不振や下痢などの症状が現れます。

下痢は始め水様性でその後、粘液性、血液性となります。

多数が感染した場合には、死に至る事もあります。

特に子犬が感染した場合、下痢や削痩、発育不良がしばしば観察されます。

【原因】経皮感染や、経口感染による感染

感染犬の糞便中には虫卵ではなく第一期幼虫(感染力はない)が排泄されます。

第一期幼虫は外界で2回脱皮することで感染幼虫になります。

この状態で感染する場合を直接発育といいます。

4回脱皮することで雌雄にわかれた成体に成長し、交尾の後メスの成虫から虫卵が産まれ孵化します。

孵化した幼虫が2回脱皮して感染幼虫となり感染する場合を間接発育といいます。

感染経路は経皮的感染か、経口的感染かに分かれますが、経皮感染が主な感染経路です。

幼虫が皮膚から侵入した場合、毛細血管やリンパ管を経て肺循環にのり右心房から肺へ到達した後、気管支→気管→喉頭→食道→胃を通って小腸で成虫となります。

糞線虫は寄生する成虫はすべてメスで、粘膜のかなり奥まで侵入し虫卵を生みます。

虫卵は腸管内で孵化し、幼虫に成長した後糞便と一緒に外界へ排出されます。

経口的に感染した場合は、口腔粘膜や食道粘膜を突破して血管やリンパ管に侵入し、肺へ到着したあと、気管支→気管→喉頭→食道→胃を通って小腸で成虫となります。

【治療】複数可の駆虫薬投与

糞線虫の駆虫は簡単ではありません。

イベルメクチンなどの駆虫薬が有効ですが、1回の投薬では完全に駆虫できません。

糞線虫の寄生をうけた場合は、間隔をあけて駆虫薬を使用し、糞便検査で寄生虫の有無を確認します。

【予防】糞便の適切な処理と早期発見

糞線虫はブリーダーの飼育舎などで多く発生します。

糞便の処理など、衛生面に注意する必要があります。

また、輸入された犬にも感染している場合が多いようです。

定期的な糞便検査を受けることをおすすめします。

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