アシエンロ 50mg 100錠 (PC03262)
アシエンロについて
アシエンロは、バクテリア(細菌・真菌)に効果がある合成の抗菌薬です。消化器、気管、皮膚炎、泌尿器、外耳炎など、幅広い感染症に有効で、膀胱炎を繰り返してしまう愛犬の備薬としても人気が高い薬です。服用タイプの薬ですので、餌を与えた後、犬の口に入れて飲み込ませるようにして投与します。
アシエンロは、バクテリア細胞ならば20〜30分で死滅させることができる「殺菌剤」です。静止段階から成長段階まで、幅広くバクテリアの増殖を防げる薬ですが、ウイルスや寄生虫、カビに対しては効果がありません。
副作用には、嘔吐や食欲不振、肝酵素値の上昇、運動失調などがありますが、獣医師の指示を仰ぎ、使用法や用量をしっかりと守ることで防ぐことができます。ただし、成長期の若いワンちゃんには、関節軟骨障害の恐れがありますので、注意が必要です。
アシエンロは、人に用いることができない薬剤なので、子どもの手の届かないところに保管したり、投与後は手をよく洗ったりして、取り扱いには充分配慮しましょう。また、使用上の注意点をよく読んで、それを守ってください。
アシエンロの使用方法・飲ませ方
アシエロンは飲み薬です。ワンちゃんの食事のあとに、口に入れて飲ませます。飲ませ方は、次の通り。
- 犬の口元を持って上を向かせ、上顎をあげる
- 錠剤を喉の奥に入れて、手で口を閉じる
- 愛犬がゴクリとするまで、口は上向きにしておく
(ワンちゃんが口のまわりを舐めたら、飲み終わった証拠です) - もう一度口を開けて、薬が残っていないかを確認
- 最後に飲めたことをほめてあげる
※体重1kgあたり5mgを与えてください。
※用法用量はあくまでも目安です。使用前には必ず獣医師に相談してください。
アシエンロの効果・効能・有効成分
アシエンロは、愛犬の「感染症の予防&改善」と「器官の炎症を抑える」働きがあります。下記のような幅広い感染症に効果・効能を発揮します。
- 消化器感染症(大腸菌、サルモネラ、プロテウス属)
- 気道感染症(パスツレラ属、ボルデテラ属、クレブシエラ属)
- 尿や生殖器の感染症
- 腎炎、腎盂腎炎と膀胱炎(大腸菌、コリネバクテリウム、皮膚感染症)
- 皮膚炎(大腸菌、クレブシエラ属、黄色ブドウ球菌、化膿、黄色ブドウ球菌、連鎖球菌属)
- 黄色ブドウ球菌の中間、連鎖球菌属
- 外耳道の感染症、中耳炎(大腸菌、黄色ブドウ球菌、連鎖球菌属、緑膿菌)
アシエンロの有効成分は、エンフロキサシンです。
エンフロキサシンについて
エンロフロキサシン は、殺菌剤です。 濃縮度によりますが、バクテリア細胞ならば、20〜30分、薬にさらすことで死滅させることができます。 エンフロキサシン は、幅広いバクテリアに対して高い殺菌作用があり、「静止段階」と「成長段階」、両方バクテリアの増殖に効果があります。
エンフロキサシン は 「フルオロキノロン 抗生物質」として分類され、さまざまな感染症に有効ですが、ウイルス、寄生虫、カビによる感染には効果はありません。
アシエンロの副作用
アシエンロの有効成分であるエンフロキサシンは、ワンちゃんに次のような副作用が起こる可能性があります。
- 嘔吐、食欲不振
- 肝酵素値の上昇
- 運動失調
(筋肉の運動は正常なのに、神経伝達がうまくいかないため、うまく運動をできなくなる状態。小脳・大脳・脊髄・内耳の神経などの障害によって起こる) - 発作
また、「若齢動物へ投与すると関節軟骨障害がみられる」といった報告がありますので、子犬や成犬になったばかりのワンちゃんには注意が必要です。
アシエンロの使用上の注意点
- 子犬や若い成犬、シニア犬、妊娠中&授乳中の犬への投与には、細心の注意が必要です。
- 腎不全を患っているワンちゃんは、投与量を減らす必要があります。必ず獣医師に相談しましょう。
- 涼しく乾燥した場所に保管してください。
- 子どもの手の届かないところに置きましょう。
- 用法や用量はあくまでも目安で、犬の種類や体調、症状により異なります。獣医師などの専門家に相談して、適切な量を確認しましょう。
- 1才〜生後18ヵ月未満の急成長の段階に摂取すると、関節軟骨に影響が出る可能性があります(特に大型犬の場合)。
アシエンロの併用禁忌薬
キノロン類に過敏な犬の場合は、使用を避けてください。