犬のトキソプラズマ症

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【症状】無症状の場合が多いが妊娠していると流産の危険性も

一般的には感染しても無症状のままが多いのですが、発熱や筋肉痛と言った症状を起こすことがあります。
ただ妊娠している場合には流産や死産となることがあります。
また子犬や免疫力が低下している犬の場合には、肺炎や脳炎といった症状が出ることもあります。

トキソプラズマという原虫が寄生して起こる感染症でコクシジウム症の亜種と言われており、卵ともいうべきオーシストの経口感染によって引き起こす点も同じです。

トキソプラズマに感染している生肉を食べたり、トキソプラズマに感染している猫の糞を直接舐めたり、その糞に触れた足を舐めたりすることで感染するケースが多いです。

トキソプラズマは熱に弱いので簡単に死滅するのですが、火がきちんと通っていない生焼けの肉を与えた時や、生肉を切った包丁やまな板を洗わずに他のものを切った場合などには肉以外からも感染することも。

トキソプラズマ症は猫が感染すると重症化し排泄される糞にはオーシストが含まれるのですが、犬の場合はコクシジウム症のように小腸に寄生したり排泄する糞にオーシストが含まれるようなことはありません。

抗生剤を投与して駆虫します。
また症状として表れているものに対して投薬などの治療を行います。

トキソプラズマ症は空気感染することはありません。
感染リスクのあるものに近付けないことがもっと重要な予防法となります。

散歩の時に猫の糞に近付けない・触れさせないことが重要です。
特に野良猫には気を付けるようにしましょう。
また生肉を与えないようにし、加熱調理したものを与えることによって感染は防げます。

健康な成人が感染しても症状が出ないか、出ても軽い風邪のような症状がしばらく出る程度です。
ただし胎児や幼児、臓器移植を行った人やエイズ患者など免疫力の低下や抑制状態にある人の場合は重症化するケースもある。
脳炎や肺・心臓・肝臓などに悪影響が出て死に至ることも多い病気です。

犬の場合と同じで猫の糞による感染で、直接糞に触らなくても土いじりや砂場での感染もあります。
加熱が不十分だったり生肉を食べることによっても感染の危険性は増しますし、生肉を扱った包丁やまな板を通じての感染もあり得ます。

衛生状態に気を付けるとともに、丁寧な手洗いの励行が感染を防ぐ方法だと言えます。